ベルビーンズは、「イタリア料理店ベルコルノ」の一角で営業している、いわば「併設店舗」です。これによって「コーヒーの焙煎豆販売のみを行っている店舗」に比べて強みになっていることが、2つあります。
ひとつは家賃がかからず、水光熱費や人件費もある程度レストランとシェアリングできるので経費が安く済み、その分、商品の販売価格を抑えてリーズナブルに提供できること。
もうひとつはこれです。
現在当店では、季節商品を除いて12銘柄の焙煎豆を扱っていますが、種類が増えれば増えるほど、当然売れ行きの良い豆と悪い豆の差が出てきます。売れ行きの悪い豆は「焙煎量を減らす」などの対応をすることになりますが、どの豆がどのぐらい売れるかは、実際のところ店を開けてみなければわかりません。
コーヒーは「焙煎したてがいい」と思っている方もおられますが、焙煎直後はガスが落ち着かず味が安定しないので、実際は3~5日目ぐらいからが飲み頃です。その後2週間ぐらいを目安に豆はポジティブ(プラス)な方向に熟成をしていき、そこからは酸化や香味成分の揮発など影響により、緩やかにネガティブ(マイナス)方向に変化(劣化)していきます。
話を戻しますと、「焙煎豆の販売のみを行っている店舗」の場合、全商品が数日で完売してしまうような豆の回転の早い繁盛店であれば良いのですが、そうでない場合、売れ行きの悪い商品は どうしても時間が経ちすぎた豆を販売することになったり、場合によっては売れ残って廃棄せざるをえません。廃棄するケースが増えれば、その分の原価を見越して販売価格に上乗せすることになるので、結果的に値段も高くなります。
当店では、焙煎豆は1週間を過ぎる前に、順次レストランの「日替わりコーヒー」として提供してしまいます。全ての豆は 2週間以内には店内で消費してしまいますので、劣化した豆が店の外に出る事はありません。
店内のお客様は良い状態に熟成された飲み頃のコーヒーを日替わりで楽しむことができ、焙煎豆を購入されるお客様は新鮮な状態の豆をお買い上げいただけます。お店側としても、ロス(廃棄)を発生させることがないため無駄がありません。
「焙煎工房ベルビーンズのお客様」、「イタリア料理ベルコルノのお客様」、そして私ども「お店側」。3者それぞれにwin-win-winの状態を作ることができることが、当店の一番の強みです。
一宮市の自家焙煎工房「BelBeans」
コメント